幸せな終活の第一歩「写真整理で人生整理」について覚え書きとしてポイントを書き残しておきたいと思います。
人生100年時代、ワタシは今、55歳。まだまだ折り返しを過ぎて少したったといったところ、、、といっても、最近は体の衰えを感じることもしばしば、、、100歳まで生きるなんてとても思えない。
終活というワードはまだ先のような気はしますが、この本で今を生きるのにも役立つ考え方のヒントを得たような気がします。
身の回りの片付けの中でも、写真整理についてはもう気の遠くなるような作業なのでずっとずっと後回しにしてきていますが、重い腰を上げてこの本で勧めている「マイベストショットアルバム」を作っていこうかな、って思えます。
この本の著者である大津たまみさんは、お掃除・お片付け・生前整理のプロとして30年以上活躍されてきたなかで1万件以上のお客様の家をきれいに整えてきた実績がある方です。
プロの経験の中で、最も遺族の方が困るものが写真、なのだそうです。
大量に残された写真、どれが故人にとって大切なものなのか、どのようなときに撮影されて、どのような思いが込められているのか、そういったことは故人にしかわからず、捨てるに捨てられず、、かといって大量の写真をそのまま保管もできないし、、、結局、区別がつけられず、処分してしまって、ああ、あの写真だけは残しておくべきだった、、、と後で後悔。。 そんなご遺族もおられたということです。
こうした問題が写真整理で解決することができます。
それが「前向きな生前整理」です。
前向きな生前整理のメリット
前向きな生前整理とは、「物・心・情報」を生きているうちに整理しておくことになります。
そうすることで、のメリットは大きく2つです。
一つ目は、遺族に遺品整理という負担を与えずに済む
もう一つのメリットは、私はこちらが大きいと思うのですが、
残されたこの先の人生が、自分にとって、前向きに、より充実したものになること、なのだそうです。
写真を整理すると人生が劇的に変わる、のだそうです。
そして、その前向きな気持ちを生み出す源泉は「写真の整理」にあるのだそうです。
よくあるお片付けの本、断捨離、ときめきのお片付けなどで提唱されているのは、まず、大きなところ、衣料品などをザクザク捨てるところから始まりますよね。
写真など思い出類に手を付けるのは確か最後のほうになっていたかとおもいます。
それとは一線を画しているのがこの本の特徴だなと思います。
一見手を付けにくく、後回しにしがちな写真の整理、ここにフォーカスして生前整理のポイントがまとめられています。
そして写真を整理することで人生が前向きになる、ワクワクした人生を送れるようになる、一日一日を心弾んだ気持ちで過ごせるようになる、それが写真整理なのですね。
後回しにせず、今、今始めてみませんか!
写真整理の方法5ステップ
1か所にまとめる
まずはすべての写真を一か所に集めるところから。アナログの紙写真もデジタルにして、すべて集め、パソコンや専用のストレージデバイスなどで一か所に集めて保存します。
全データをバックアップ
そしてまずはバックアップ。 デジタルデータはなくなる時は一瞬なので、できればハードディスクとクラウドなど2か所にバックアップがベスト
カテゴリ分けしてフォルダ作成
次はカテゴリ分けをして写真を整理していきます。 人物・旅行・場所・お気に入り・など、この時、分けながら、同じような写真があれば映りの良いものを残して、ピントが合っていないものや関心の薄い写真は削除していきます。
フォルダ分けしたデータを再びバックアップ
次に2回目のバックアップです。 前回から必要な写真だけになっているので入念にバックアップします。
写真管理のルールを決める
写真整理は一度で終わり、ではなく、ずっと続きます。
一度整理できたら、それを継続できるように、毎月1日に行う、とかルール決めをしておきます。
前月の行動を振り返り、1か月の間にたまった写真をフォルダに整理していきます。
家計簿と一緒に振り返ると、どんなことにお金と時間を使ったのか、そしてそれが自分にとって素敵な思い出につながっているか、が少し客観的に判断できそうです。
さて大事なのかここからです!
マイベストショットアルバムをつくる
写真は何のために撮ってきたのでしょうか? それはきっとその時の思い出を残すためなのではないでしょうか。 そしたら、撮った写真を整理してそのまま、に置いておくのは、何のために撮ったのかわからないですよね。
大切なのここから、自分のマイベストショットアルバムを作ります!
マイベストショットアルバムとは
自分が写っている、それも最高に輝いている自分が写っているアルバムです。 どのページを開いてもその時の思い出が語れる、見るだけで元気になれる、そんなアルバムです。
マイベストショットアルバムを作るメリット
マイベストショットアルバムを作ると、写真が片付くのはもちろんのこと、これまでの人生の振り返りができます。 最高に輝いている自分のベスト写真だけを集めた世界に一つだけしかないアルバム。 自分の最高の幸せな笑顔だけが集まったアルバムです。
マイベストショットアルバムを作ることで、自分のことを肯定的にとらえることができるようになるということなんですね。 なるほど、自分自身のベストな時を集めた写真集、輝いている自分がそこにいる、そんなアルバムができたら、自分が元気になりそう、というのは理解できますよね。
マイベストショットアルバムの作り方
100枚を選ぶ
整理しておいた写真から、特に大事、と思う写真を100枚ピップアップします。
風景だけの写真とか、一緒に映っている人が誰か説明できないような写真は省きます。
この100枚の写真にはコメントをつけて、いつどんな時のものなのか、その時の気持ちなどをメモしておきます。
100枚から30枚へ
選んだ100枚を50枚へ、そして最終的には30枚に厳選していきます。
テーマは「輝いている私」です。
自分が輝いている見覚えのある写真を厳選していく、ポイントは「その写真を見て思い出が語れるか」そんな写真を選んでいきます。
アルバムを買う
次はその写真を入れられるコンパクトなアルバム選びです。
厳選した30枚のマイベストショットが収まるようなアルバム、サイズは手のひらサイズ。携帯に便利なサイズがおすすめです。
マイベストショットアルバムができると、いつもそれを見たくなったり、人に見せたくなったり、肌身離さず持ち歩きたくなるということなのです。
100均などでも売っていますが、是非ここは少し奮発してでも、お気に入りの、いつも肌身離さず持っていたくなるような、永久保存版のアルバムを買いたいですね。
写真を貼ってぬくもりのあるコメントを添える
「息子の誕生!生まれてきてくれてありがとう!今日から私もママです」
「初めての沖縄旅行、海の美しさに感動!家族の笑顔が素敵」
などなど、
その時々のシーンが蘇ってくるような、一言を添えておきましょう。
もし、将来自分が亡くなっても、自分が生きた証が、ぬくもりのあるコメントと一緒に残っていくことになります。
エターナルフォトにも活用
マイベストショットアルバムは、自分自身の生きた証として、この世から去った後も、子孫に対して輝いていた姿を伝えることができるだけでなく、現実的なところとして活躍します。
それは、エターナルフォト。
エターナルフォトとは、エターナルが「永遠の」という意味、つまりお葬式の時などに使う「遺影」のことですね。
葬儀を経験するとわかるのですが、故人が亡くなったときは本当に短時間の中で様々な準備をしないといけません。 遺影をどの写真にするかも、本当ならもっと時間をかけてじっくり探したいところなのですが、そんな時間はないのが現実です。
そんな時に、マイベストショットアルバムがあれば、そこには自分の輝いていた写真が並んでいます。遺族も写真選びには困らないはず。 この中の最新の写真を選べばいいだけなのですからね。
普段から葬儀の時にはマイベストショットアルバムの中の写真を使ってね、と家族にさりげなく伝えておくようにします。
日常の暮らしで自分の死や遺影についてなど話すことはほとんどないと思いますが、マイベストショットアルバムのような輝いている写真を見ながらだと、オープンな話ができますよね。
家族のベストショットアルバムも
マイベストショットアルバムが完成したら、次は家族それぞれのマイベストショットアルバム作りもサポートしていきたいですね。
夫や、父、母、のかけがえのないマイベストショットアルバム作りもサポートして、それができたら次はファミリーのベストショットアルバムも作りたいですね。
心の整理について
マイベストショットアルバムを作って、ここからさらに大切にしたいことがあります。
それは、写真を振り返りながらの「心の整理」です。
心の整理とは
心の整理とは、「やり残したこと」への「気づき」です。
子供のころに見ていた夢、いつか行きたいと思っていた場所、読みたいと思っていながら手を付けられていなかった本、友人と約束していたのに果たせていない再会、など。。。
そうだった、このころはこんなことを考えていたんだ、というやり残していることに気が付くはずです。
このやり残したことをひとつづつ書き出して、「やり残しリスト」をつくります。
これが心の整理です。
心の整理のメリット
やり残しリストを作ると、その後の人生が変わります。
どんなふうに変わるかというと、行動力に加速がつきます。 これはマジで本当だということ。
今まで腰がおもくてなかなか手を付けられなかったことが、次々に行動に移せるようになるはずです。
そこから新しい出来事や出会いがあり、人生に様々な広がりが出てくるのです。
やり残しリストは3つのカテゴリにわけて作る
やり残しリストを作るときのコツは、3つのカテゴリ応じて項目を考えていくことなのだそうです
① 行きたかったけど、行けなかった場所
② 和解したいけど、できなかった人
③ やりたかったけど、できなかったこと
どうでしょうか、人生におけるやり残しの多くは、この3つに集約されているといえるそうです。
写真を見たり、節目節目で振り返りながら、やり残したことを書き出していくと、行動につながっていきます。
人生が前向きになって、残りの人生が輝くものになるのです。
まとめ
前向きな生前整理として、写真整理がおすすめ。
自分のベストショットを30枚厳選して、マイベストショットアルバムを作る
やり残しリストを作る、あとは実践あるのみ!
余力があれば、家族のベストショットアルバム作りにもチャレンジ!