山の中を駆け抜ける「トレイルラン」。
興味はあるけど「ちょっと怖い」「しんどそう」と思っていませんか?
今回、そんな私が滋賀県の余呉湖で開催された「余呉湖トレイルラン14km」に初挑戦!
真夏のギラギラ太陽と坂道に挑んだリアルな体験をお届けします。
余呉湖トレイルランとは?初心者にも人気のアットホームな大会
余呉湖トレイルランは、滋賀県長浜市・余呉湖周辺のトレイルコースをベースに開催される自然豊かなトレラン大会です。
21kmと14kmの2部門に分かれていて、どちらも余呉湖ビジターセンターを発着とするコース。
今回私が参加した14kmの部は参加者100名。 21kmのほうは200名の定員で実施されました。

初心者もOKとのことで割と軽い気持ちで参加しましたが、14キロの参加者のほうは約1/3程度が初トレランの人ということでした。
先日参加した奥びわ湖健康マラソンに比べると、かなりこじんまりとしたアットホームな雰囲気が魅力だな、と思いました。
トレランの大会というのはだいたいそうなのかなぁ。。
マラソンだとレース!という感じですが、こちらは皆でチャレンジ!という感じ。 私はこちらのほうが好きだなぁ。
2025年大会の基本情報とコース概要
大会の情報もメモしておきます。 灼熱のお昼スタートでした。(笑)
21キロのほうは約2時間前の10:00がスタートとのことです。
- 大会名:余呉湖一周トレイル2025
- 開催日:2025年7月6日(日)
- スタート時刻:14kmの部は11:45スタート
- スタート場所:余呉湖ビジターセンター(ゴールも同じ)
- 累積標高:約800m
- 制限時間:4時間15分(11:45~16:00)
- 参加費:6,000円(14kmの部)
- エイド:1か所
余呉湖一周トレイル2025 YOGOICHI 6 July 2025 余呉湖トレイル2025 14キロのコースマップ
コースは権現峠〜余呉湖〜賤ヶ岳と進む1周ルートで、起伏に富みながらも走りやすいトレイルが多め。ロード部分は全体の2割弱ほどで、トレイル初心者にもなんとか走り切れるちょうどよい設定かなと思いました。
当日のコンディションは真夏!ギラギラの太陽との闘い
2025年は6月中に関西の梅雨明けとなってしまい、この日は梅雨明け後、気温はスタート前でも既に30℃近く、強烈な日差しが降り注ぐ中での大会となりました。

とはいえ、申し込みをしたころは7月初旬というと、その時期からして雨の中の山中というのも覚悟していたので、それに比べると雨でないのはありがたいです。
ロード区間はアスファルトの照り返しが強く、まるで灼熱のランニング。
一方、山中は木陰が多く、地面もぬかるみはほとんどなく、比較的走りやすかったです。
いよいよスタート!序盤から山道へ、倒木も越えて進む
スタート後はロードを約500mほど走った後、農道から山に入っていきます。

スタート直後のため人も混雑気味なので、山に入ったところからはスローペースで登っていきます。
このペースだと前の人についていけるので序盤は初めてのトレイルでも「ついていける!」と感じられる区間です。
(しかし徐々に前の人との差が開いていくことに。。。)
途中は、倒木が多数あり、跨いだりくぐったりといった障害物ランも発生。
トレイルならではの自然との共存を楽しみつつ、ぐんぐんと標高を上げていきます。
最大の難関!余呉湖に下って賤ヶ岳へ再び上る
前半の登りが終わると、一度余呉湖まで山の中を下ります。

「降りて右に曲がるとエイドだよ~」と教えてもらったものの、降りれど降りれど続く、この道を、どこまで下りるの?? という具合に続きます。
その間に、下から登ってくる人とすれ違うのですが、すれ違う皆さんの疲労感が半端ではない。。。
私も今、降りているこの道を上るのか、、、と恐れながら降りていきました。
この「一度下ってから再び賤ヶ岳へ上る」区間が、心も脚も試される一番の難所かと思います。
正直、エイドを飛ばして直登したいくらいでした。
エイドなくても良いから、このコース何とかしてもらえないかなぁ。。。(笑)
賤ヶ岳山頂の絶景と歴史ロマンが疲れを吹き飛ばす

エイドでパワーをチャージし、ここから賤ケ岳山頂へ向かいます。
エイドはちょうど14キロコースの中間点あたりに設置されているようなので、ここからは残り7~8キロくらい、というところ。
途中は整備された坂もあったり、走りやすい山間を抜けながら、ようやく辿り着いた賤ヶ岳山頂。

そこには余呉湖のパノラマビューが広がり、爽快感は格別でした。
七本槍の古戦場跡や武士の銅像など、歴史ファンにも嬉しいスポットが点在しています。

トレランは非日常の五感体験!初心者でもやみつきになる理由
以前、大文字山には上ったことありましたが、今回は初めてのトレイル大会でした。
ロードとは違うトレイル大会の魅力に感動しました。
なんといっても良いのは景色の変化、普段はびわ湖周辺を走っているのでそれなりに景色はいいのですが、同じような光景が続くので、退屈しがち。
その点、山の中だと急に視界が開けたり、山頂に到達したときの爽快な気分だったりと、コースが飽きません。
他にも木々の香り、風の音、五感が刺激される体験も満載。

マイナスイオンもたっぷり。
木々の根っこが出ていたり、倒木がいたるところにあったりで、集中して走らないとけがの危険もあるので、今ここ、走ること、駆けること、にひたすら集中している感覚、
そんな体験ができるのがトレランの魅力かなと思いました。
熊よけの鈴をつけて、冒険気分でみんなでゴールを目指す一体感も感じられたり、
トレラン大会、すっかりはまってしまいました。 癖になりそうです。
ゴール後のご褒美&参加賞、そして筋肉痛の余韻
ゴール後は拍手に迎えられてフィニッシュ!

アーチの文字も手作り感があってよい感じ。
特に完走賞、はなかったですが、参加賞は地元の山菜の佃煮でした。(受付の時に受け取りました)
翌日からはしっかりと太ももに筋肉痛が…特に階段を降りる時がつらい。。。ですが、それもまた達成感の証かな、と感じています。
余呉湖トレイルランはこんな人におすすめ
今回初めてのトレイル大会参加がこの余呉湖トレランでしたが、アットホームで参加しやすい大会だと思いました。
特に以下のような方におすすめです。
トレイルランに初めて挑戦してみたい方
余呉湖トレイルランは制限時間が14kmコースで4時間15分と長めの設定らしいです。
なので、山道は基本歩いて登って、平坦な道や下りをジョグペース、という構成で挑んでも完走が可能かなと思います。
まずは制限時間に余裕がある、という点と累積標高が800mほどで私のようなトレイル初心者にちょうどいい難易度かと思いました。
コースも比較的整備されており、危険な箇所が少ないのが安心。
参加者も少人数で、周囲に流されることなく自分のペースで走れます。
初めてのトレラン体験として、「挑戦したいけど不安…」という方にぴったりの大会です。
滋賀の自然や歴史を満喫したい方
コース内には美しい余呉湖や賤ヶ岳の山並み、戦国時代の古戦場跡など、滋賀ならではの自然と歴史がぎゅっと詰まっています。
賤ケ岳山頂には武士の銅像。
ただ走るだけでなく“歴史探訪”のような楽しみ方も可能。
湖面に映る空と山々の風景は圧巻で、心が洗われるような体験ができます。
アットホームな大会が好きな方
参加者数は14kmの部で100名ほどと小規模で、全体的にのんびりとした雰囲気です。
運営スタッフも温かい雰囲気のかたばかりで、エイドやゴールでの声かけが温かく、余呉湖に癒されに来たような気分に。
初めての大会参加でも居心地が良く、安心して挑戦できる環境が整っています。
タイムより“体験”を重視したい方
この大会では記録の計測はありません。
あとから、HP上で結果がUPされるようです。
競争よりも自然を味わい、自分のペースで山を楽しむことに重きが置かれているような感じに受け取りました。
途中で足を止めて景色を眺めたり、写真を撮ったりするのも自由。
“走る楽しさ”だけでなく、“その瞬間を味わう豊かさ”を感じたい方におすすめの大会です。
まとめ
初めてのトレイルラン挑戦となった余呉湖トレイル14km。
自然の美しさと適度な過酷さ、そして運営の方々の温かさが詰まった本当に魅力的な大会でした。
記録より体験を大切にしたい人にぴったりの大会だと思います。
山頂からの絶景や、非日常のコースを走る爽快感は、ロードにはない感動がありました。
少人数制で初心者にも安心、気軽に挑戦できる雰囲気です。
また次回も、余呉湖の大自然に癒されにチャレンジしたいと思いました。
ご一緒してくださった参加者の皆さん、運営の方々、ありがとうございました!